九品仏浄真寺と等々力渓谷!東京・世田谷の紅葉の穴場を散歩

ふつう散歩

私が、都内で一番好きな紅葉スポットは.九品仏(くほんぶつ)浄真寺です。東京の紅葉スポットの中でも穴場なのではないかと思います。

この記事では、等々力渓谷と九品仏(くほんぶつ)浄真寺の紅葉を、2022年に散歩した私が紹介します。
等々力渓谷は、2023年途中で、倒木の恐れのため、立入禁止の区域が発生しています。そのような変化もありますので、一部、2023年の写真も掲載しています。

九品仏浄真寺の魅力は、丁度いい広さ。
大きな公園はだだーっとしていて、歩くのも大変。
九品仏浄真寺は、中世は奥沢城があったのだけれど、その歴史がいまひとつわからないところがミステリアス。参道の林の中に小さな像が点在するところも不思議と紅葉と合っています。東京で一押しの紅葉スポットです。

やはり紅葉の名所である等々力渓谷と、一緒に楽しむのがおすすめです。

ひとり散歩にはひとりごはん。ひとりごはんと、トイレ事情をチエック!

  • ひとりごはんポイント★☆☆☆☆ 
    九品仏駅前は、総菜やコーヒーなど気になる店が多い小さな商店街。でも、一人で入れる店はうまく見つけられず。リサーチ不足かもしれない。今回の散歩はひとりごはんなし。自由が丘駅まで15分で歩けるので、そちらに行くのもいいかも。
  • トイレポイント★★☆☆☆
    等々力渓谷~九品仏間は、大型施設も店も少ないです。九品仏駅にも自由が丘駅にもあっという間につきますので、あまり心配はいりません。

等々力渓谷(2022年)

東急大井町線は車両が短くて、駅もコンパクト。
そのせいか、沿線は独特ののんびり感があります。
等々力駅は2本の線路の間に改札があって独特です。

等々力駅ホーム。紅葉シーズンですが、平常運転な様子。

等々力駅近く、成城石井近くの巨木。

この看板のところから、渓谷に降りていきます。

※2023年夏に倒木ができたことをきっかけに、調査をした結果、危険な木が多いことが判明。2023年の紅葉シーズンは、多くの部分が立入禁止になりました。

等々力不動尊(2023年)

2023年の散歩では、等々力渓谷の中で、立ち入ることができる等々力不動尊に向かいました。

しゅっとした木造建築の渡辺薬局幸運堂。病気治りそうです。

等々力渓谷の看板を発見。こんな内容でした。

・等々力渓谷は、谷沢川が国分寺崖線に切れ込んで浸食したもの。大地と谷との標高差は約10メートル。
・玉川全円耕地整理組合が、昭和5年から13年にかけて谷沢川の道路を整備して小径を設けた。それまでは、渓谷内には人が入ることは稀だった。

以前から尾山台から九品仏の整った町並みを見て、玉川全円耕地整理組合の偉大さを感じていたのですが、ここも整備していたとは!
そして大好物の国分寺崖線の最南端でもあるんだなあ。この看板に会えたのはよかった。

等々力不動尊のまわりだけは、入ることができました。こちらも素敵なところでした。渓谷を見下ろす感じが、開放感最高です。

渓谷の斜面に不動明王の堂が。

かえるの像がおまつりされてました。なぜか松ぼっくりがお供え。

2023年に入ることができた等々力不動尊も、とてもいいところでした!

※「等々力渓谷の立ち入り禁止部分は、2025年度中に解消われる見通し」と、東京新聞の記事にありました。(2024年4月25日東京新聞)等々力渓谷の紅葉見物の前には、立入禁止区域の最新情報を入手した方がよさそうです。

尾山台 ハッピーロード

歩いて九品仏駅へ。尾山台ハッピーロード

奥沢七丁目と玉川全円耕地整理組合

奥沢七丁目の信号付近です。

尾山台駅九品仏駅のまわりは、道路が碁盤目のように通っています。
世田谷区の玉川地区では、1926年に玉川全円耕地整理組合ができて、区画整理をはじめたそう。将来住宅地になることを見通した村長のリーダーシップによるものだそうです。
住民が行った耕地整理で、この地区は高級住宅街になっています。

九品仏浄真寺と奥沢城

九品仏駅の北側、九品仏浄真寺が近づいてきました。

九品仏浄真寺 

九品仏浄真寺です。参道に小さな像がたくさんあるのが、野の仏様という感じで好きです。

九品仏浄真寺 閻魔大王

お賽銭を入れると、閻魔大王からお告げの言葉があります。なんて斬新。
斬新といえば、浄真寺のホームページの動画には、上空からの風景が映っています。ドローンで撮ったのでしょうか?

九品仏浄真寺 仁王門

山門(仁王門)周辺の紅葉が美しい。たくさんの人がカメラを構えていました。
季節によっては、銀杏の実が落ちている時も。転ばない様、気を付けて歩きました、

九品仏浄真寺 鐘楼堂

鐘楼堂です。関東でも誉れ高い建築で1708年建立。このお寺は、災害や戦争を免れたそうで、江戸名所図会に描かれた景色がそっくり残っています。

九品仏浄真寺の歴史には「もともとは奥沢城だったのを、1678年に徳川幕府から奥沢城跡地を賜り創建」とあります。境内の周辺には、奥沢城の土塁が残っています。

本堂の近くにこんな小さな小山?があって、見るたびに「お城っぽい」と思ってしまいます。関係ないかもしれないのですが、なんだかワイルド。

奥沢城跡は、中世に世田谷を治めていた吉良氏または、その家臣である大平氏の居館だったようです。1590年に、小田原北条氏が滅びた際に、吉良氏は下総国に、大平氏も等々力に潜居し、奥沢城は廃城になったと考えられています。(世田谷区ホームページより)

お寺の周りを歩くと、土地が盛り上がっていました。寺の周囲は土塁のあとがよく残っています。

九品仏駅前まで続く参道です。

九品仏浄真寺(2023年) 

九品仏の大修繕事業

九品仏浄眞寺では、九躰の阿弥陀佛像が、上品堂、中品堂、下品堂の三つのお堂にいらっしゃいます。
開山珂碩上人によって、江戸時代初期(1667年)に造られました。

現在は、平成大修繕事業の最中で、一体ずつ京都の「美術院」国宝修理所にお出かけ中。
2023年秋には、右の阿弥陀仏は、修理が終わっていて、真ん中の阿弥陀仏がお留守という状態でした。
2014から約20年間かけての大事業です。

九品仏浄真寺と等々力渓谷という、東京・世田谷の紅葉の穴場を散歩してみました。どちらも混みすぎず、広すぎず、駅からも近いところで、美しい紅葉を味わえる、おすすめなスポットです。秋になったら、ぜひお散歩してみてください。
等々力渓谷の倒木による立ち入り禁止エリアがありますので、最新情報にお気をつけください。

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