「第四十三回 上野・東照宮 冬ぼたん」が上野東照宮ぼたん苑で開催されます。
約40品種160株以上の冬ぼたんが楽しめるイベント。
上野東照宮は、上野駅から徒歩5分。冬ぼたんを楽しんでからの寄り道候補もたくさん!
元旦スタートなので、お正月休みのお出かけにもいいですね。
この記事では、上野・東照宮 冬ぼたん について
・見頃時期
・アクセス
・見どころ
・周辺スポット
などについてまとめました。
「第四十三回 上野・東照宮 冬ぼたん」開催概要
「第四十三回 上野・東照宮 冬ぼたん」の開催が発表されました。約40品種160株以上の冬ぼたんが境内で楽しめるこのイベント、規模としては関東最大級だそう。概要は次のようになっています。
期間 | 2025年1月1日(水)〜 2025年2月24日(月) |
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時間 | 9:30~16:30(入苑締切) |
場所 | 上野東照宮ぼたん苑 |
料金 | 大人(中学生以上)1,000円 小学生以下無料 |
上野東照宮 冬ぼたんの見頃
冬ぼたんは、非常に咲かせるのが難しい花だそうです。一方、気温の低い時期なこともあり、開花時期は比較的長めです。上野東照宮のインスタグラムでは、毎日開花情報を発信しています。ぜひ確認してからでかけましょう。
花が少ない1月に咲く冬ぼたん。この時期に楽しむことができる貴重な花です。しかも、「第四十三回 上野・東照宮 冬ぼたん」は元旦からスタート。お正月休みに、冬ぼたんを見ようかな。
「上野東照宮ぼたん苑」へのアクセス
下の3つが、主なアクセス方法になります。
・JR上野駅 公園口より徒歩5分
・京成電鉄京成上野駅 池之端口より徒歩5分
・東京メトロ根津駅 2番出口より徒歩10分
「迷わないで行きたい!」という方におすすめなのは、JR上野駅からのルートです。詳しくご案内します。
JR上野駅の公園口を出ます。
目の前が横断歩道なので渡ると、上野公園です。
東京文化会館と西洋美術館の間の広い道を進みます。上野動物園の前まで来たら、左折します。
間もなく、上野東照宮の大きな鳥居が見えてきます。
鳥居をくぐって表参道を進むと、左手にぼたん苑入口があります。
上野東照宮ぼたん苑の見どころ
上野東照宮ぼたん園の園内は比較的コンパクト。園内を順路通りに進むと、下の写真のような冬ぼたんを見ることができます。
冬ぼたんは、ひとつづつ藁のおうちの中に入っているんです。「わらぼっち」っていうみたいです。花の一つ一つが大きくて華やかです。
牡丹は一般的には、春に花を咲かせますが、早春と初冬に咲く「二季咲き」の品種もあります。それらは「寒牡丹」と呼ばれていますが、着花率は二割以下ととても低く、小さな花を数輪咲かせるだけです。
そこで、正月の縁起花として開発されたのが「冬ぼたん」です。春に咲く品種のボタンを低温で休眠させ、開花時期を8か月ほど遅らせています。寒気にさらされると花や葉が傷んむので、わらぼっち(藁囲い)で覆われています。
上野東照宮ぼたん苑には、160株の冬咲きぼたんの他に、寒牡丹も咲いています。見分け方としては、青々とした葉があるのが「冬ぼたん」、葉がないのが「寒ぼたん」です。冬ぼたんの品種としては「八千代椿」、「島錦」、「黄冠」などが、寒牡丹の品種としては「戸川寒」などがあります。
上の写真は「冬ぼたん」。香りが強い「黄冠」という品種です。
私が上野東照宮ぼたん苑を訪れた時には、紅梅が咲いていました。冬ぼたんだけでなく、開花する他の花々を見るのも楽しみです。2月後半に行くと、また別の花を見ることができそうですね。
種類 | 開花時期 |
ロウバイ | 1月上旬から下旬まで |
紅梅(コウバイ) | 1月下旬から2月上旬まで |
満作(マンサク) | 2月上旬から中旬まで |
福寿草(フクジュソウ) | 2月上旬から下旬まで |
馬酔木(アセビ) | 2月上旬から下旬まで |
枝垂れ梅(シダレウメ) | 2月中旬から下旬まで |
河津桜(カワヅザクラ) | 2月中旬から下旬まで |
上の写真には五重塔が映っています。上野東照宮の五重塔をバックにした牡丹を楽しめるのも、このぼたん苑の魅力です。東京にいることを忘れてしまいそうな景色です。
園内のところどころには、盆栽や日本らしいグッズを配したフォトスポットが設けられています。こういうものを見るのも、楽しみの一つです。
上野東照宮ぼたん苑の概要
上野東照宮ぼたん苑は、1980年(昭和55年)に日中友好を記念して開苑。
今回ご紹介した冬ぼたんの他に、4月中旬から5月中旬には「春のぼたん祭」、9月下旬から10月下旬には「ダリア綾なす秋の園」が開催されます。
春のぼたん祭では、中国牡丹、アメリカ品種、フランス品種など500株以上の牡丹が咲きます。1980年の開苑以来咲き続けている大株の牡丹や、緑色の『まりも』などがみどころです。
ぼたんは、中国、北西部が原産地。もともとは、根の樹皮を薬に使うために栽培されていましたが、観賞用の園芸植物として人気に。違う形や色の花を作り出すため数多くの品種が開発されています。
「ダリア綾なす秋の園」は、ぼたん以外の時期にも季節のお花を楽しんでもらうために開催。ダリアははメキシコが原産地で「天竺牡丹(テンジクボタン)」という和名を持っているそうです。
上野東照宮ぼたん苑 周辺スポット
上野東照宮ぼたん苑の周辺は、博物館・美術館・動物園など観光スポットがたくさん。
その中でも、ぼたん苑がある上野東照宮にゆっくり立ち寄ってみるのはいかがでしょうか?
私の撮影した写真でご紹介します
上野東照宮は、徳川家康公をまつる「東照宮」の 1 つ。境内には、社殿、唐門、透塀、銅灯籠、大石鳥居など国の重要文化財が多数!ひとつひとつのものが豪華で美しく、あっという間に時間が経ってしまいます。
江戸時代には、上野の山は寛永寺のものでした。
高僧の天海が、不忍池を琵琶湖に、上野の山を比叡山に見立てた、壮大な宗教空間をプロデユース。
中でも。徳川家との関係が深く、家康をまつる上野東照宮は、将軍家も大名もやってくる超重要スポットだったのですね。寄進された灯篭が、大きくて、いっぱいあってすごいです。
上野東照宮の中で、私にとってインパクトがあったのは「栄誉権現」の狸様。
小さな鳥居のある「栄誉権現」には、こんな看板が。
「四国八百八狸の総帥、奉納された大奥で暴れ、追放後、大名、旗本、諸家を潰し、大正年間に本宮に奉納された悪行狸、他を抜く(たぬき)強運開祖として信仰が厚い。縁起日は五の日」
どういう経緯があったのか、悪行狸様は、ガラスのケースの中でライトアップされていました。写真は上を向いてうそぶく狸様。
上野東照宮を出て歩いていると、鐘楼がありました。寛永寺時代からのものだそうで、風情があります。
上野公園の中でも、上野東照宮に近いエリアには、江戸時代からのものが多くて、見ごたえがあります。
上野・東照宮 冬ぼたん まとめ
この記事では「第四十三回 上野・東照宮 冬ぼたん」についてまとめました。
約40品種160株以上の冬ぼたんが楽しめるイベントです。
上野東照宮は、上野駅から徒歩5分トアクセスもよく、冬ぼたんを楽しんでからの寄り道候補もたくさん!
元旦スタートなので、「お正月休みにどこいこうかな」という時にもいいかと思います。花の少ない冬にあざやかな冬ぼたん。とてもおすすめです!