武者小路実篤記念館・実篤公園を見に行ってきました!
文学・美術・演劇などの分野で業績を残した武者小路実篤は、晩年を調布市で過ごしました。ご家族によって調布市に寄付された邸宅と庭園などが実篤公園になっています。隣接地には記念館があります。
記念館では、さまざまなテーマで展覧会が行われています。実篤公園では、湧水を水源とする池や、武蔵野の木々や草花を見ることができ、緑あふれる場所になっています。
周辺は、住宅や学園や森のある落ち着いた町。一方、仙川駅周辺は、洗練された雰囲気のお店が並び、小さいエリアでいろいろな楽しみを味わえます。
この記事では、武者小路実篤記念館・実篤公園について
・アクセス
・見どころ
・周辺スポット
などについてまとめました。
武者小路実篤記念館・実篤公園へのアクセス
武者小路実篤記念館・実篤公園へのアクセスは次のようになります。
・京王線つつじケ丘駅から 徒歩10分
・京王線仙川駅から 徒歩10分
私の撮った写真でつつじヶ丘駅からのアクセスをご案内します
2025年1月の朝、つつじが丘駅南口のエスカレーターを降りました。お天気は快晴です。つつじが丘駅は、北口の方がにぎやかです。南口のバスターミナルはのんびりしていて、私は大好きです。
京王線の線路わきの道を、仙川方面に歩きます。
線路際の道が行き止まりになったところに、武者小路実篤記念館への看板がありました。
ここからは、看板の矢印通りに歩けば大丈夫です。
こんな感じの道を歩いていくと、また行き止まり。この交差点を左に曲がると、武者小路実篤記念館が見えてきます。
着きました!つつじが丘駅から10分くらいです。曲がるべき所には、武者小路実篤記念館の看板がしっかり立っているので、わかりやすいです。
仙川駅の駅前はかなりにぎやかで、道案内看板はあるのかもしれませんが、あまり目立ちません。私としては、「行きはつつじが丘駅から」をおすすめします。
武者小路実篤記念館 概要と見どころ
武者小路実篤記念館内は、写真撮影禁止です。
しかし、武者小路実篤記念館公式ホームページが充実していて、館内各室の360度パノラマ写真を見ることができます。
武者小路実篤記念館の概要は、次の通りになります。
・昭和60年に開館
・武者小路実篤の本、絵、書、原稿、手紙、蒐集していた美術品などを所蔵
・ほぼ5週間をおきに、さまざまなテーマの展示を実施
・閲覧室では、武者小路実篤の著書、雑誌白樺、関連する文学や美術の本を読んだり、調べ物ができる
・朗読や製本などの講座を実施
私が訪問した時には、「心たのしく画をかく」というテーマで、油彩の作品が並んでいました。武者小路実篤は、野菜や花の画に言葉を添えた作品が有名です。しかし、この展示では、夫人や娘さんをモデルに描いた油彩画があって、興味深く鑑賞しました。
メインの展示室とは廊下でつながって、資料室や休憩室があります。休憩室は庭の緑が眺められて、開放的な気持ちのいい空間です。一般の人が絵を描いて貼っているコーナーがあったのですが、みんな上手でびっくり!
入口にはミュージアムショップがあります。武者小路実篤の絵を取り入れた文房具や絵葉書、バッグなどが販売されています。
1月には、「実篤チョコ」2025年バレンタインシーズン限定版発売、としてモロゾフのチョコレートが、素敵な缶に入ったものが販売されているようです。かなり人気のようですよ。
実篤公園 見どころ
実篤公園を私が撮影した写真でご案内します
武者小路実篤記念館の建物横に、実篤公園への通路があります。
いきなりトンネル(地下通路)をくぐります。ワクワクしますね。
通路を抜けると・・
突然別世界が。下の池の周りに、橋や中の島、ベンチなどが配された庭園です。
武者小路実篤が、調布のこの地に邸宅を構えたのは70歳の時。この家を「仙川の家」と呼び、安子夫人と2人で暮らしました。
『一人の男』という長編小説に「この家では僕が何となく夢みていた三つの事が実現されて僕は喜んだ」「自分の庭には水のある事、それから古い土器が出る事、それに土筆(つくし)がはえている事」
と書いてあるそうです。
武者小路実篤は、この地で、小説や自然をモチーフにした作品を生涯発表し続け、90歳まで生きました。歩いてみると、この庭はかなりアップダウンがきつい。武者小路実篤さんの健脚ぶりがしのばれます。
竹林もありました。もう一つの地下通路を通って、邸宅のある「上の池」のエリアに移動します。実篤公園は、国分寺崖線上にあります。公園内を歩きながら、崖線を下から上に移動していることになります。
武者小路実篤邸を外から。庭に向かって広く開かれた開放的な家です。戦後の和風住宅の好例を示すものとして国の登録文化財に指定されています。
武者小路実篤実篤邸は、普段は庭からの見学のみですが、土日祝日の11:00~15:00には、内部公開をしています。(雨天中止です)
私が訪れたのは土曜日でしたので、中に入ることができました。
写真撮影は禁止です。
仕事部屋、応接室、居室などを見学できます。どの部屋も窓に面していて、庭の景色
と一体化したような素敵な建物でした。
原稿を書いていたとても小さな経机、画や書を製作したとても大きな机が印象的です。
実篤公園の出口に向かいます。
実篤公園の仙川駅方面出口の近くからは、富士山が綺麗に見えました。
実篤邸のスタッフの方に教えていただいた富士山スポットです。これは必見!
武者小路実篤記念館・実篤公園 近隣スポット
帰りは、仙川駅まで歩きました。
仙川駅に向かって、坂道を下りていきます。
写真右側は、カフェの「ニワコヤ」
落ち着いた店内でランチやスイーツをいただけます。サンルームのような席があるのが面白いな、と思っています。仙川の地図や、野菜や雑貨などの販売もしているお店です。
もう少し仙川駅寄りにある「アオサンベーカリー」は有名なベーカリー。土曜日の昼過ぎでしたので、行列ができていました。
仙川駅近くの商店街はいつもにぎわっています。
仙川食堂
私は、仙川駅南口すぐの「仙川食堂」でランチにしました。
人気のお店だけあって、お客さんはたくさん。
でも、座席も多く、嬉しいことに一人客用の大テーブルは席間ゆったりで快適でした。
店内の内装は洗練されているけれど、リーズナブルな価格のドリンクバーもある。子ども連れの方、グループの方と、私のような一人ごはんのお客が、うまいこと共存できている空間でした。
パスタも大変美味しかったです。半日散歩を満足して締めくくることができました。
調布市 武者小路実篤記念館・実篤公園 まとめ
武者小路実篤記念館・実篤公園を見に行ってきました!
文学・美術・演劇などの分野で業績を残した武者小路実篤は、晩年を調布市で過ごしました。ご家族によって調布市に寄付された邸宅と庭園などが実篤公園になっています。隣接地には記念館があります。
記念館では、さまざまなテーマで展覧会が行われています。実篤公園では、湧水を水源とする池や、武蔵野の木々や草花を見ることができ、緑あふれる場所になっています。
周辺は、住宅や学園や森のある落ち着いた町。一方、仙川駅周辺は、洗練された雰囲気のお店が並び、ひとりごはんにぴったりな仙川食堂にも出会えました。
実篤公園は、春は桜、秋は紅葉が楽しめます。また、時期によっては珍しい「ヒカリモ」が見られるそう。また違う季節にも訪れたい場所です。
武者小路実篤記念館・実篤公園、おすすめですよ。