この記事では、太宰治の愛した跨線橋から始まって、文学サロンや玉川上水、旧宅跡と歩いて、は井の頭公園まで、私が歩いたゆかりの場所を紹介します。
太宰治が愛した、三鷹駅近くの跨線橋は、老朽化のために取り壊されました。通行できるのが2023年12月半ばまでと聞いたため、11月初めの平日午後に訪ねてみました。
今は、跨線橋はありませんが、太宰治ゆかりの三鷹をこれから歩く方にお勧めの記事です。
緑たっぷりの町をお散歩。
太宰治の旧宅は、すごーくまっすぐな道に建っている。新田の区画の上に建っていたんですね。
文豪は馬込とか田端とか落合とか、坂の多いところに住むものだと思ってたので、そこが今回のつぼ。多分私だけのつぼです。
ひとり散歩の大事なポイントをチエック！
- ひとりごはんポイント★★★★☆
カフェの多い土地柄。しやすいと思います。 - トイレポイント★★★☆☆
太宰治スポットは三鷹駅付近に点在しているので安心。三鷹～井の頭公園～吉祥寺は公園のトイレだけになります。
その後、再び近いエリアを歩いて、こんな記事を書きました。ぜひごらんください。
●『アド街 井の頭公園2024.9放送スポット行ってみた！中華そば・台所用品のお店は？』
コスモスまつりの３つの会場線橋
11月とはいえ、日差しがあって暑い程の日。
三鷹駅から数分、この普通の階段が例の跨線橋でです。
橋の上はこんなでした。なんていう開放感。
予想よりずっと広くて長いんだ。
太宰治の写真集で、ここでマントを着てポーズを決めているのがありました。
それを思い出していたら、男性二人組登場。
一人は太宰風にマントをひっかけ、太宰の写真を見ながら場所を探している様子。
見てはいけないと思いつつ、気になりすぎる。
何かで発信するのかしら。マントうらやましい・・
他にもたくさんの人たちが、立ち止まっていました。
あと、鉄道好きの男の子と、おばあちゃんも。
跨線橋は、できてから93年らしい。
鉄道好きにも、太宰好きにも大事な場所だったでしょう。
階段も年季がはいってました。
三鷹 上連雀（かみれんじゃく） 中央線の南側
中央線の南側を通って駅の方へ。
上連雀町。昔からの立派な家が多く、古くからの町なんだろなあ、と。
関口十一畳店 創業83年の三鷹のお店
駅近くに来たら、気になる看板が。
関口十一畳店の看板が、畳替えの時期を知らせてくれてる。
ホームページもあって、いろいろな畳をはってくれるお店みたい。創業83年目だそうです。
三鷹駅南口 さくら通り
三鷹駅の南口に出てきました。
太宰治文学サロンを目指して歩きます。
駅前から曲がりながらサロンの方に続く、さくら通り。
昔からありそうな現役の鮮魚店がありました。
さくら通りは、品川用水のあとだそうです。
太宰治文学サロンでマップをもらう
太宰治文学サロンに着きましたが、団体のお客さまで満員。
前に来た時は、故郷青森のリンゴジユースを飲みながら、太宰治の奥さま の鋭いエッセイを読んだのでした。
しかし、今日はちょっと無理そうだ。
しかし、サロンの方と少しお話しして、新しい太宰治マップを手に入れました。
地図うれしい！
さっきの魚屋さんのあったあたりは、編集者と飲んでいたウナギ店、よく通った飲食店街「太宰横丁」があるらしい。もう一回引き返したのだけれど、看板が小さいのか、見つからないもの多し。
玉川上水沿いの道
玉川上水沿いは、こんなおしゃれな感じ。ひろびろとした車道に、お稽古事帰りらしい素敵な親子。
入水した場所には、故郷青森県の玉鹿石を置いています。
しかし、これも見つけられず。なんて見つからない日なんでしょう。
山本有三記念館は入口だけ
玉川上水沿いの山本有三記念館。こんなに素敵ですが、夕暮れも近いのでまた今度。
太宰治旧宅の道がまっすぐすぎる
山本有三記念館の手前で、玉川上水を離れて、平和通りへ、
ここをまっすぐ行けば、太宰治の旧宅跡に着くはず。
それにしても平和通り、まっすぐ過ぎないか？
文豪って、田端（芥川龍之介）とか、落合（林芙美子）とか、馬込（宇野千代）とか、坂があってくねくねした町が好きかと思っていた。
そういえば、さっき手に入れた太宰治マップの表紙にも、着流しの太宰さんが直線的な道を歩いてる写真が。
どこかに行ってしまいそうなので、奥さんが見通しがいい場所を選んだのでしょうか（100%私の妄想です）
調べてみると、この辺下連雀（しもれんじゃく）は、明暦、万治の江戸の大火の後、神田連雀町の被災者が幕命によって移転し開墾した地域だそうです。1600年代のことです。
ものすごく規則的なまっすぐな道は、いかにも新田。
みたか井心亭（いしんてい） 太宰治の百日紅がある家
旧宅はもうないけれど、この素敵な和風な家は市の施設で、おさんに出てきたさるすべりが植えられています。
井の頭公園
久しぶりに井の頭公園にはいりました。
なんてきれい。
11月の晴れた午後に、三鷹を歩いた散歩でした。
今は、跨線橋はありませんが、太宰治ゆかり場所を歩いた三鷹の散歩は、緑が多くて、気持ちのいいものでした。ぜひお天気のいい日をおすすめしたいです。
