この記事は、西新井大使をじっくり散歩したい方に読んでいただきたい記事です。
風鈴市を見て、参道でお煎餅を買い、草団子を食べて、西新井駅まで歩いた散歩について書いています。
2024年7月に、西新井大師に風鈴市を見に行きました。
風鈴市は、比較的長い期間のお祭りで、2024年は、7月5日~21日に行われました。
私は、猛暑が一段落した木曜日に出かけてみました。
2023年春に、牡丹を見に来て以来、2回目の訪問になります。
西新井駅から大師線に乗ります。
大師駅周辺
大師前駅の天井は、こんなドームみたいです。初詣に備えてか、広々としています。
こんなに立派な駅ですが、きっぷの販売もしていないし、改札もないのです。不思議!
駅前には、バスの車庫がありました。
大師駅~西新井大師
西新井大師に向かって歩き出します。風鈴市とはいっても、お祭り感はありません。
「だるまつくれます」の看板。
はっぴいだるまでは、小さな子どもでもだるまがつくれるみたいです。
門前町らしいお店です。
庇の上にダルマがたくさんいる大長商店は、閉まっていました。
達筆な貼り紙に、「年末年始と土日営業」ということと、次の営業日が書かれていました。
2008年のアド街ック天国は、この店も取り上げていました。ダルマも扱う店だから、模様がついているのですね。しかも、煎餅とダルマは、仕入れ先が同じって面白い。
明治元年創業の煎餅屋。
提供元 テレビ東京 2008年 アド街天国 西新井大師
伝統の煎餅は、一枚ずつ丹念に炭火で手焼き製法にこだわる逸品です。また、ダルマも販売しており、店内の半分を占めています。かつて、ダルマ製造は米農家の冬期の副業で、煎餅の原料である米と仕入れ先が同じだった事から、こちらではダルマも販売しているのです。
和田商店の「大きいサイズあります」は気になります。クールリング(暑い時に首に巻くリング)や、マスクがワゴンで売られていました。
西新井大師の参道の隣のセブンイレブン。
ネオンの色をシックにしているんだけれど、白黒は暗すぎるような。隣の草だんごを売っている田口屋と色が揃っていました。
看板が印象的なかどやはシャッターを下ろしていました。今日はお休みで、週末営業するようです。
かどやは、2023年の訪問時には開店していて、私は今川焼を食べたのでした。店内では、食事も出しています。今川焼を2個買うと、店内で食べられるらしいのですが、残念ながらこの時は一つだけ買いました。ちょっと種がふわっととして、ほどよい甘さでした。
かどやの隣のいずみやに入ってみました。おせんべいはすべて100円。丸い容器がおせんべい屋さんらしい。
100円のおせんべいを2枚買いました。お店の方に聞くと、明治時代から続く店とのこと。
お店を横からも撮らせていただきました。
手焼きのおせんべいはおいしい。歯ごたえめちゃくちゃありました。
西新井大師商栄会に入ります。
門前 華永路では、おこわとか餃子や氷が食べられるみたいです。
門前の写真スタジオ。
西新井大師と風鈴祭り
山門です。風格があります。
風鈴祭りのポスターがありました。
藤棚の下に、風鈴が下がっていて、涼しい休憩所になっていました。
本堂横のテントの中で、風鈴祭りが開かれていました。
風鈴は、産地別に各種類1つずつ下げられていました。買いたいものが見つかったら、それを紙に書いて、会計所に持っていく方式です。
上の写真では、喜多方や小樽など、北の地方のガラス風鈴のエリア。
南部風鈴のエリア。私が唯一聞いたことがある南部風鈴。音がいいのです。
この風鈴市は、そこに売り手がいるわけではなく。見ている人も10人くらいで静かなのです。
その分、じっくり眺めて、鳴らしてみたりもできるのは、いいなあと思いました。
この南部風鈴については、訪れた人たちが「やっぱり音が違う」と口々に褒めていました。私も鳴らしてみて、確かに!と思ったのでした。風鈴には値札がついているのですが、南部風鈴はやや高めでした。
こちらは、あと一点になってしまった「現品のみ」のコーナー。炭の風鈴とか、面白い形のものが多い。でも、いったいどこ産の風鈴なのかが、わからなくなっているのは、ちょっと残念でした。
江戸前の風鈴は、子どものいる家で喜ばれそうなカラフルなものが多く、お値段も1000円代とありがたい感じでした。
まるで展覧会に来たように、じっくり楽しみました、よほど購入しようかと思いましたが、今の自宅に風鈴を吊るす場所を見つけ出せずに断念。
西新井大師を歩いてみます。
上の写真は、加持水。
西新井大使は、弘法大師(空海)が開創しました。
日照りによる不作と疫病に苦しむこの土地の人々のため、弘法大師が自身の像をこの井戸に投じて、祈願したところ、水が湧き出て、疫病が平癒したと言われいています。
井戸が西にあったことから「西新井」の地名がついたそうです。
大本堂です。
西新井大師は、お護摩による厄除け祈願所として、江戸時代から知られています。
この大本堂では、護摩木を焼き、ご本尊様をお迎えする祈願が行われる場所です。
実は、前に牡丹を見に来た時、大本堂に入ったら祈願がはじまってしまったのです。今度はちゃんと申し込みして祈願していただかなくては。
裏手に回ると、こんなに落ち着いた池がありました。
最も裏手の方には、ひっそりと女人堂がありました。
山門近くの塩地蔵。江戸時代から「イボ取り」に効果があると言われています。看板には「堂内の塩をいただき、患部にすりこみ、功徳があるときには、倍の塩をお返しする」とありました。
看板には「おんかーかーかびさんまえいそわか」と書かれています。
塩地蔵さんはすらーっとしていて、一度見たら忘れられない姿でした。
こちらは、2023年4月の花まつりの時の写真です。西新井大師は、花の寺としても知られています。
清水屋で草団子
名物の草だんごを食べようと、山門前の清水屋へ。
緑の暖簾のところで、持ち帰り用の草団子を売っていますが、店内でも食べられます。
清水屋は、料亭でもあるので、お座敷も立派。熊手も、西新井大師で毎年一番大きな熊手を買っているのだそうです。
お寿司のカウンターがあって、寿司や蕎麦も食べられるお店です。
草団子が来ました。一皿に6つのっていて、餡がたっぷり。
餡は甘すぎず、とても食べやすいです。なんと400円!
ゆっくり食べようと思いながら、箸が止まらずあっという間にペロリ。
ごちそうさまでした。
最近、柴又帝釈天でも草団子を食べて、やはりお皿に草団子と餡がついてくる形でした。何か繋がりがあるのかしら、と思いました。
熊手について質問して、写真を撮らせてもらった私に、お店の方が店内の写真の説明もしてくれました。
店内には、以前の本堂の写真があり、それは昭和40年代の火事で焼けてしまったそうです。火事で焼けている最中の本堂の写真も飾られていました。
その火事の際、清水屋の方たちは、必死で消火して、山門の手前の火事を食い止めたのだそう。その山門は、もとのパーツを修理して組みなおして、最近再建されたのだといいます。
風格のある山門は、こうやって守られたんですね。
帰宅してから、東京新聞の記事を読むと、清水屋の創業は元禄2年(1689年)。草だんごは、創業当初からのもので、「弘法大師が病人に煎じたヨモギを飲ませて快復させた」という言い伝えから作るようになったそうです。昔は、ヨモギも荒川土手のものを使っていたとも書かれていました。
西新井駅へ
西新井駅の方まで、大師道が続いています。
煎餅屋さんの浅香屋の店がまえが立派です。
環七を渡ると、普通の道になっていきます。
趣味のハギレとかかれたスズキの裏手にも、商店がいくつか。
ここにも大きな写真店が。ちょっと先には理容店が。
古くからの道だと感じさせられます。
道の先には、西新井大師道アーチが見えます。
尾竹橋通りを渡ると、全然違う感じの町が出現。
右にはイトーヨーカ堂。
広々とした歩道に真新しい高層マンション群。
草団子のあとでなかったら、入りたかったカフェDAISY。
同じ店の中ではケーキも売っていて、おいしそうでした。
その隣には、多品種を安く売っていそうな青果店も。
すごくおしゃれな一角でした。
駅前に来たら、北澤商事の電話番号の大きさに圧倒されました。
東武伊勢崎線・西新井駅のホームで行きとは違う色の大師線に遭遇しました。この色がいいですね。
この記事では、風鈴祭り開催中の西新井大師散歩について書きました。
平日だったこともあり、風鈴祭りは混雑なく、ゆっくり見ることができました。参道ののお店は、どれも味がありました。平日なので、閉まっている店も多かったのですが、店の方から思いがけない話を聞けたのは有難かったです。
土日しか開いて店も多いので、土日にも来てみたいと思いました。
西新井大師は、風鈴祭り以外にも、夏祭りなども行われているようです。4月の牡丹園もとても