京王百草園(もぐさえん)の梅と水仙見に行った!開花状況・アクセス・見どころご紹介

はなさんぽ

京王百草園は、京王線・百草園駅から徒歩10分。急勾配の坂道を上がった先にある日本庭園です。庭園内には、50種500本の梅の木があります。梅の季節には、水仙や蝋梅も開花します。

江戸時代から名所として知られた庭園です。傾斜のある園内に咲く梅や水仙の姿が美しい。藁ぶき屋根の建物や、見晴台からの眺望も魅力です。2025年2月1日(土)~3月9日(日)には「梅まつり」が開催されます。

坂道をおそれて訪問をためらっていた私ですが、2025年2月1日(土)に訪問して、とても気に入ってしまいました。

この記事では、京王百草園の梅や水仙について
・見頃時期
・アクセス
・見どころ
・梅まつり
などについてまとめました。

京王百草園の梅 見頃時期・開花情報

京王百草の梅の見頃は、例年1月末から3月上旬です。

京王百草園 梅や水仙 見頃・開花情報

2025年の開花情報です。今年は、都内のどの梅園でも梅の開花が遅れているようです。
京王百草園の開花情報は、公式ホームページで見ることができます。

2025年 京王百草園についてのx(旧ツイッター投稿
・2/1
梅は咲き始めが遅く、まだ園内全体で1分~2分。ロウバイや日本水仙が見頃
・2/10頃
3分咲き、もう少し先
・2/25
受付付近は8~9分咲き、上の方はまだまだ。(つるしびな、フクジュソウなどの投稿多い)

2025年2/25現在、受付付近は咲いているものの、上の方はまだで、見頃はもう少し先のようです。

私は、2月1日に訪問しました。受付付近にかなり咲いた白梅が1本。咲き始めた紅梅が数本。他の木はこれからという感じでした。ロウバイと水仙とてもきれいでした。この記事後半で写真といっしょにご紹介します。

2024年は、下のような投稿が見られました。

2024年 京王百草園についてのx(旧ツイッター投稿

・1/13 梅は八重寒紅のみ咲いている。水仙と蝋梅がきれい。
・1/14 梅はまだ咲いていない。水仙はまあまあ咲いていで、蝋梅が咲いている
・2/7  梅がきれいに咲いている
・2/10 梅は早咲きが見頃
・2/11 水仙が咲いている
・2/15  見頃 梅が咲いている
・2/24~2/25 「中咲きの梅が見頃」「梅が咲いていた」「梅散り始め」などいろいろな投稿あり。この頃、ひなまつりも開催されている。

2024年の梅は、2月のはじめには咲いていて、2月末までは咲いていたようです。梅の種類が多いので、咲いている時期も長いです。
2024年の水仙は、1月半ばから2月半ばまで咲いていたようです。
さらに2月の末に訪れると、ひな人形も見ることができたようですね。

京王百草園へのアクセス

京王百草園へのアクセス方法は次のようになります。

京王線「京王百草園駅」から徒歩10分
聖跡桜ケ丘駅・高幡不動駅からタクシー10分

京王百草園には、駐車場がありません。京王百草園で配布しているパンフレットにも、徒歩以外のルートとして、タクシーが書かれていました。

私が撮った写真で、京王百草駅から京王百草園までの徒歩ルートをご案内します。

これまで「心臓破りの坂がある」と聞いて、行くのをためらっていた京王百草園。「どんな坂なんだろう」とドキドキしながら出かけました。

京王百草園駅からのアクセス

2月1日土曜日の朝10時。空が青い朝です。
京王百草園の駅を出て、川崎街道を渡ります。

京王百草園駅前交差点には、看板が立っていました。矢印の方向へ進みます。「入口までの途中に急坂あります」って書いてありますね。

しばらく行くと、百草園への矢印がついた電柱が!曲がりましょう。

曲がった道は平らでした。立派な地蔵堂を通り過ぎます。あとで知ったのですが「東光寺跡の地蔵堂」です。

上り坂になってきました。だんだん急になっていきます。

看板が「あと少し」って励ましてくれます。

坂に手すりがついてるのがすごい。

融雪剤もあちこちに置いてあって。積雪や凍結の時は大変だろうなあ。

振り向いてみた!だいぶ上がってきました。

着きました!坂道は5分くらいだったでしょうか?

私的には、がんばれば着いたという印象でした。でも。きつい坂には違いありません。遠回りをして、この坂を避けるルートもあるようですよ。

京王百草園 梅・水仙・蝋梅(ロウバイ)の見どころ

2025年2月1日訪問時の見どころをご紹介します

正門付近の石段から梅の木がちらっと見えて、いきなり素敵な光景です。

受付では、梅はまだ下の方しか咲いていないことを教えていただきました。水仙もきれいです!
天気のよい土曜日の朝、受付にはポツポツと来園者が来ていました。

受付近くの白梅。だいぶ咲いています。

同じく受付近くの紅梅。咲き始めです。そして、すごく背が高いな!

石段の途中を右に曲がると、水仙やロウバイの美しい場所がありました。

梅を見に来たつもりが、水仙が期待以上でした。斜面に植えられているので、見ごたえがあります。

石段の途中を左に曲がると、こちらは蝋梅が十数本。まだまだ見頃で一面の黄色でした。

ここにも咲き始めの白梅が。やっぱり背が高いですね。

さらに階段を上がると、茅葺屋根の建物は松連庵(しょうれんあん)がありました。

立て札の梅が寿昌梅(じゅしょうばい)。
江戸時代にこの場所に松連寺を再建した寿昌院が、自ら植えた梅だと言い伝えられています。
とても有名なこの梅は、まだまだ開花していませんでした。

松連庵の方まで上がってくると、梅の花はまだまだでしたが、少しだけ咲き始めた木もありました。

松連庵の右側には、紫の花が。カンザキアヤメだそうです。この季節にこんな花に会えるとは。

さらに見晴台の方に上がっていくと、すばらしい景色。都心の方を見ています。梅が満開になるところを見たいな。また来ようかな、と思うのでした。

京王百草園 梅まつり

京王百草園 梅まつりは、2025年2月1日(土)~3月9日(日)まで開催されます。

梅ライトアップ2/1(土)・2/2(日)・2/8(土)・2/9(日)・
2/11(月・祝)・2/15(土)・2/16(日)/
2/22(土)・2/23(日)・2/24(月・祝)
17:00~19:30(最終入園19:00)
百草の歴史を楽しむパネル展2月1日(土)~15日(土)隣接する百草八幡神社の紹介です
ひな人形・つるし雛展2月20日(木)~3月9日(日)
nikoriウッドバーニングワークッショッ食器や日用品にイラストをレーザーで絵付け(予約先着順)
販売焼き芋、ジェラート、日野・百草産はちみつ、百草園で収穫した梅を使った梅ゼリー・梅ジャム、百草園に自生する竹で作った竹細工 

 ※詳しくは公式ホームページをごらんください。

松連庵の前では、梅まつりのお店の準備がはじまっていました。私が訪問した2月1日は、梅まつりの初日。だいたい10時半~11時くらいになると、販売がはじまるそうです。

松連庵では、梅まつりの催し物として「百草の歴史を楽しむパネル展」で隣接する百草八幡神社の紹介をしていました。百草周辺の歴史散策のプリントをいただきました。京王百草園のある丘の上がさまざまな寺があった歴史ある場所なのがわかりました。

京王百草園の概要と歴史

京王百草園の中を歩いていると、さまざまな看板や碑がありました。江戸時代にはすでに江戸近郊の名所として知られていたという京王百草園の歴史とは?

日野市ホームページの「みんなのふるさとこぼれ話 82 歴史の宝庫、京王百草園」には、こんなことが書かれていました。

・11世紀末:「真慈悲寺(しんじひじ)」が建てられ、13世紀後半には大きなお堂が立ち並ぶ鎌倉幕府の祈祷寺となった。鎌倉幕府の滅亡とともに廃寺となる。
・元禄13年(1700):領主小林正利が枡井山(ますいさん)松連寺(しょうれんじ)を建立。14年後に廃寺となる。
・享保2年(1717):老中大久保忠増の夫人寿昌院(じゅしょういん)が「慈岳山松連寺」を建立。江戸から文人墨客が訪れたが、明治6年(1873)に廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)の影響で廃寺になる。
・明治20年(1887):地元の生糸商人青木角蔵が、この地を整備して「百草園」として公開する。
・昭和32年(1957):京王帝都電鉄株式会社が百草園を買収・整備して「京王百草園」となる。

京王百草園内には、歴史的な碑がいくつも建っているので、ご紹介します。

見晴台に行く途中には「芭蕉碑」がありました。
明治時代に百草園を公園として整備したのは、青木角蔵
この碑は、青木角蔵の仕事仲間で、蕉風の俳人であった三堀武蔵が建てたものです。

もともとこの地にあった「月見塚」という芭蕉碑が無くなっていたことを憂いて、この碑を建てたそうです。裏面には、青木角蔵が百草園を開園した功績を称える文章が書かれています。

若山牧水の碑がありました。明治40年代に百草園を訪れ、歌をよんでいたようです。

京王百草園近隣スポット

百草八幡神社

京王百草園に隣接しているのが「百草八幡神社」です。源頼義が1062年に再興したとの説もあります。

石段を上ると、赤い神殿がありました。

神殿の裏を回り、不安になったころに「松連寺碑」が現れました。看板を見ると、江戸時代の「慈岳山松連寺」の住職によってつくられたもので、松連寺の歴史や眺望のすばらしさが詩に読み込まれているそうです。詩も書も石工も当時の第一人者によるものです。

江戸時代にも、明治時代にも、文人がたくさん来て文化の香りがする場所だったんだすね。誰もいなくてドキドキしました・・

六地蔵

帰りは遠回りをして、緩やかな坂道を下ります。新しい住宅が多く建っていました。ガイドブックに載っていた六地蔵を目指します。

緑地を保全している土地のようです。このあたりでたくさん見かけました。この近くにウォーキングマップがありました。スマホの地図に載っていなかった六地蔵がここには載っていて大助かり。

坂を下って、細い道にはいったところに、「六地蔵」がありました。近くには寄れませんが、台座に安永6年と刻まれているそうです。

アルティジャーノ・ジェラテリア

川崎街道まで戻ってくると、人気のジェラート店を見つけました。近くの酪農家「モグサファーム」直営店。一番のおすすめはミルクですが、いちごがはいったものを注文しました。

暖かい日なので外のベンチでいただきました。ミルクの味が濃厚!スプーンの代わりについてきたミニコーンがかわいいです。満足満足。

京王百草園 梅・水仙のまとめ

京王百草園は、京王線・百草園駅から徒歩10分。急勾配の坂道を上がった先にある日本庭園です。庭園内には、50種500本の梅の木があります。梅の季節には、水仙や蝋梅も開花します。

江戸時代から名所として知られた庭園です。傾斜のある園内に咲く梅や水仙の姿が美しい。藁ぶき屋根の建物や、見晴台からの眺望も魅力です。2月~3月には「梅まつり」が開催されます。

坂道をおそれて訪問をためらっていた私ですが、2025年2月1日(土)に訪問して、とても気に入ってしまいました。多分今シーズンもう一度行く気がします。

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