じゅん散歩は春日 2024.11.5放送&春日さんぽ 鳳明館や石井いり豆店をご紹介 

町散歩

2024年11月5日のじゅん散歩は文京区・春日を歩きました。
本郷から春日駅周辺にかけて、東大正門、鳳明館、石井煎り豆店、講道館と歴史ある場所を歩いていて、面白かったですね。

春日というと、東京ドームシティや小石川後楽園のイメージが強いかと思います。
それ以外にも、史跡だらけの本郷・小石川や、明治時代からのお屋敷町西片も徒歩圏内。
私的には、東京都内で一番おすすめしてもいいくらいです。

私も、じゅん散歩の放映直前、予告を見て登場しそうな場所を中心に、西片、本郷周辺を歩いてみました。高田さんがコメントした場所で、私も立ち止まって写真を撮ったりしましたよ。

この記事では次の内容を書いています。(番組終了後に加筆します)

●前半:じゅん散歩の番組の様子をお伝えします。
●後半:番組に登場しそうなスポットを中心に、春日駅周辺を歩いた散歩について書いています。

じゅん散歩の放送内容を詳しく知りたい方、春日駅付近を散歩しようかな、と思った方に読んでいただきたい記事になっています。

じゅん散歩 春日 東京大学正門

高田純次さんは、東大赤門前からスタート。「ここは正門じゃないらしいね」
正門の映像が映り、ナレーションが流れます。

東大正門の設計は、築地本願寺も手掛けた建築家の伊東忠太。

正門前に広がる本郷から春日までは、樋口一葉などの多くの文人が暮らし、古くからの建物が残されているエリアで、多くの人が訪れるエリアです。

高田さんは本郷通りを歩きます。「そんなに変わってないね」
このあたりの商店は、「赤門不動産」のように赤門がついている店が多いです。

「この建物も古いんじゃない?雰囲気ありますね。」
郁文堂の前で立ち止まります。

じゅん散歩 春日 鳳明館

高田純次さんは鳳明館本館へ。登録有形文化財にも指定されている旅館です。女将に案内してもらいます。

1898年に下宿として建築された建物で、戦後旅館に改築。受験生なども多く泊まりました。
現在は宿泊は受け付けておらず、デイユースのみ。4時間や8時間などのプランがあります。ビジネスマンのテレワークや、広間は、社内研修・イベントにも使われています。

ショーケースを見せてもらいます。鳳明館のTシャツや、昭和で人気だった皇居・浅草・東京タワーのおみやげが並びます。

建物内には、タイルの浴槽や、名木の床の間などがあります。
高田純次さんは、お客さんに公開されている「えびすの間」を案内してもらいます。
天井には縁起物の傘。障子のえびす様や、窓枠の打ち出の小槌など、ハッピーになれそうな内装になっています。床の間にはざくろの木も。

鳳明館横の胸突坂の上で「これは上るのは大変だ」
自転車で上ってきた女性に話しかけると、やはり使っていたのは電動自転車でした。

高田純次さんは、胸突坂を下りて、菊坂を右へ。
春日駅に続く通りを歩きます。

じゅん散歩 春日 石井いり豆店

高田純次さんは、石井いり豆店を訪問しました。
4代目と5代目のご主人に話を聞きます。

商品は20~25種類。特に売りは「素煎落花生」だといいます。
皮ごと食べてもよく、止まらないおいしさです。煎る時間は季節によって変えています。

お店には、5代目のお子さんたちも登場。2歳の女の子はバナナが好き!

じゅん散歩 春日 講道館

高田純次さんは、春日駅を通り過ぎて、講道館を訪問。

1882年に嘉納治五郎によって作られた柔道の総本山。
講道館国際柔道センターでは「マスコット柔道着」などグッズも販売しています。

高田純次さんは、柔道資料室を見学します。「姿三四郎」のモデルとなった「西郷四郎」の柔道着がありました。小柄だけれど強い方だったそうです。
国内外の柔道関係者の拠点であり、シングルの宿泊室もあります。

次に、高田純次さんは、道場へ。ウルフ・アロン選手など多くの柔道家が巣立った場所。子どもたちが稽古をしています。いろいろな国の子どもたちが学んでいます。
話を聞くと、柔道家や金メダルを目指すという声がありました。
ここにもバナナ好きの少年がいました。

ここからは、私が歩いた散歩の様子をご紹介します。

春日周辺散歩

私は、2024年11月初めの晴れた日、春日駅から歩きはじめ、西片と本郷を歩きました。

西片

まずは、西片町を目指します。都営三田線春日駅の階段を上がると、西片の交差点に出ます。道を奥の方にすすむと小石川。私は、手前に進みます。

興善寺を過ぎて、左を見ると、階段が見えました。


その先は、石坂

石坂の説明板がありました。

・町内より南の方、本郷田町に下る坂あり、石坂とよぶ
・この台地一帯を、備後福山藩の中屋敷を(?)幕府の御徒組の屋敷であった。
・明治以降、東京大学が近い関係で、多くの学者・文人が居住した。そのため西片は学者町といわれた。

明治時代から、学者・文人が住んでいた町です。

坂の上は、落ち着いた大きな家が並びます。

西片会館の入り口に、昔の写真が貼ってありました。お祭りの様子や、公園の巨木など、興味深くながめました。

ちなみに、西片町会のHPは、坂道のいわれや、登録文化財になっている洋館の情報が掲載されていて、散歩にありがたいページです。

西片公園にきました。

どの道もこの公園を通るようになっているので、不思議な感じだなあ、と思っていたら、西片公園は、阿部家の屋敷のあとなのです。昭和5年に、阿部家15代当主がこの広場を整備して「阿部公園」が誕生。子どもたちは「阿部さま公園」と呼んでいたといいます。(西片町会HP)

町内の誠之小学校も、福山藩中屋敷内の藩校「誠之館」が前身で、明治8年に阿部家の土地や校舎の援助を受けて開校しています。(西片町会HP)
阿部家、大変よい殿様だったにちがいない。今でもすごく残っています。

西片には、白山の方へ下る曙坂もあります。

こんなお屋敷もありました。

西片と本郷の間には、清水橋がかかっています。

以前は、この下を川が流れていたが、明治時代には流れは道の端に残るだけになったので、「から橋」と呼ばれました。

橋は現在のもので五代目だそうです。

本郷(旧森川町)

ここからは、じゅん散歩で取り上げる東大正門に向かいます。

左を見ると、求道会館が見えました。
住宅街にこういう建物がちょいちょい出て来てしまうのが、本郷のすごいところ。

求道会館は、大正4年につくられた、ヨーロッパの教会と日本の寺社建築の様式が融合した仏教の説教場だそうです。

使われない時期も長かったのですが、平成14年に修理され、当初の形に復元されたそうです。

そして、その先には「鳳明館」の看板が・・

じゅん散歩で予告されている「登録文化財の旅館」は、鳳明館だと予測していました。でも、場所はここではないのでは?
ここは、鳳明館の森川別館という建物なのでした。イベントのお知らせがでていました。

掲示板に森川町について貼ってありました。

・江戸時代は、森川宿と称した。
・岡崎藩主本多氏の屋敷地と、先手組屋敷があった。先手組頭は、森川金右衛門で、中山道の警護にあたった。
・森川宿は、馬建場で、人馬の休むところであった。

東京大学正門

東大正門を目指して、本郷通りを歩きます。大学の近くとあって、書店や飲食店が多い。古くからの店でやっていないお店もありました。

東大の正門にやってきました。
よくよく見ると、門には美しい模様が!

東大新聞オンラインHPに「本郷キャンパス建築めぐり 明治期煩悶時代の正門」の記事があり、正門のについてくわしく書かれています。

・東京大学の前身の東京帝国大学は、明治19年開校。当初は赤門が正門だった。明治28年ごろ、木造の「仮正門」が置かれた。その後、仮正門は腐食が進み、みすぼらしい姿に。正門の建設が計画された。

・現在の正門は、明治45年建設。考案:東京帝国大学総長濱尾新。基本設計:建築学科教授伊東忠太。施工管理:営繕課長山口孝吉。

・門の形式は、冠木門(かぶきもん)形式。中央の冠木、門扉、脇門扉は鉄製、親柱、脇柱、両脇門の楣(まぐさ)、笠石は稲田石製(花崗岩)。

・冠木部分には雲文様、門扉部分は周囲に唐草文様、腰には青海波文様が施されている。
・当初の中央門扉・冠木は、腐食が進んため取り外され、保管されている。現在の門扉は、アルミニウム合金製のレプリカ。

東大正門~鳳明館

次は、鳳明館に向かいます。

本郷通りの郁文堂の角を曲がります。これもただならぬ建物です。

昔からの店が点在する細い道を進みます。

蕎麦店の前には、赤門前町会の掲示板が。緑色の板に「旧本郷(一~六丁目)」についての説明が載っていました。

・昔は、豊島郡湯島郷本郷で、湯島本郷と称すべきを略して、本郷と称した。
・湯島のうちでその中心という意味で、本郷という地名が生まれた。
・江戸時代に町屋が開けて、寛文年間には1丁目から6丁目に分かれた。
・御守殿ができて町屋はかたすかし(古川柳)

最後の川柳は意味ありげ!

住宅街をもう少し進みます。

鳳明館

鳳明館の本館に着きました。じゅん散歩で取り上げられた「登録有形文化財」の旅館です。看板の文字といい、二階の窓の感じといい、風格があります。

胸突き坂・菊坂・炭団坂


鳳明館の脇から、胸突き坂を下ります。なかなかの急坂。

下りた先は、菊坂となります。本郷の中でも、樋口一葉や宮沢賢治など、文学者の旧居跡が多い道です。

樋口一葉が通ったことで有名な伊勢屋質店。建物が保存され、週末など短い時間公開されています。

菊坂は、二本の道が並んでいます。階段で下の道に降ります。

樋口一葉の旧居近くの道です。住んでいる方たちが育てている植物がきれいな道です。

近くには、鐙(あぶみ)坂も。

菊坂に戻ると、真砂中央図書館への矢印が。

細い道を抜け

炭団(たどん)坂を上ります。これが図書館への道って・・好きすぎます。健脚向き?

炭団坂を見下ろしたところです。

坂を上がると、風景が一変。
真砂図書館文京ふるさと歴史館などが並ぶ広い道に出ます。

文京ふるさと歴史館です。文京区の歴史の概要を知るには、おすすめです。私は、新しい町歩き地図をいただきました。

真砂坂  講道館 東京ドームシティー 小石川後楽園

真砂坂上の交差点です。右折して真砂坂を下りれば春日駅、左折すれば本郷三丁目に出ます。

私は今回の散歩では行きませんでしたが、坂の下には、小石川後楽園、東京ドームシティ、講道館などがあります。

真砂坂上付近の和菓子屋さんで、最中を買いました。美味しい!

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