雑司が谷七福神めぐりに行ってきた!色紙・マップ・御朱印はどこで?アクセス・周辺スポットも

町散歩

「雑司が谷七福神めぐり」に行ってきました。
「七福神めぐりに行こう」と思い立ったのが年末。雑司が谷は年間通してご朱印がいただけると知って、行ってみました。
池袋のすぐ近くとは思えないほど、静かで風情のある雑司が谷。御朱印は自分でスタンプを押すので、待ち時間もありません。訪問した寺社の立地もいろいろでびっくり!ビルの中だったり、お団子屋さんが同居していたり・・参拝もできて、宝さがしのような楽しさもあって、ワクワクしました。

この記事では、「雑司が谷七福神めぐり」の
・概要
・アクセス
・雑司が谷七福神めぐり体験 色紙・マップ・御朱印はどこでいただくか?
などをまとめました。

七福神めぐりとは?

七福神とは、日本で、福をもたらすとして信仰されている神のことです。室町時代に、京都の庶民の間に「福の神信仰」が生まれて、全国に広まったそうです。江戸時代には、正月の初詣もかねて七福神もうでが大流行。七福神の顔ぶれも、現在と同じ 恵比寿・大黒天・毘沙門天・弁財天・布袋尊・福禄寿・寿老人となりました。
七福神を参拝することには、不老長寿・商売繁盛・五穀豊穣・家内安全などのご利益があるとされています。

東京の七福神めぐり

東京には、多くの七福神めぐりのコースがあります。
江戸時代からの伝統がある「谷中七福神」「元祖山手七福神」から、平成になってからの「多摩川七福神」など、はじまった時期はさまざまです。
歩く距離は、コンパクトな「日本橋七福神」で3キロほど、最長の「板橋七福神」で11キロほどになります。距離が長いコースの場合は、2日に分けたり、交通機関をうまく使うのがおすすめです。

七福神めぐりが行われる期間もコースによって異なります。七福神の神様が開帳され(ご本尊にお参りできる)、御朱印の対応をしてもらえる時期が異なるのです。
多くの七福神めぐりでは、時期はお正月や1月に限られますが、通年のところもあります。

七福神の神々

・恵比寿(えびす) 商業、漁業、農業の神。鯛を持ち、釣竿を担ぐ姿が特徴。

・大黒天(だいこくてん) 富、豊穣、食物の神。大きな袋を背負い、打ち出の小槌を持つ姿が特徴。

・毘沙門天(びしゃもんてん) 戦い、勇気、財宝の守護神。甲冑を着て、宝塔と矛(ほこ)を持つ姿が特徴。

・弁財天(べんざいてん) 音楽、芸術、知恵、財運の女神。琵琶を弾く姿が特徴。

・福禄寿(ふくろくじゅ) 幸福、財運、長寿の神。長い頭と白い髭が特徴。

・寿老人(じゅろうじん) 長寿、健康、福徳の神。白髭の老人で、杖と巻物を持つ。

・布袋(ほてい) 笑い、幸福、豊かさの神。大きなお腹と満面の笑み、大きな袋を持つ姿が特徴。

雑司が谷七福神めぐりの概要

雑司が谷七福神めぐりは、平成23年に制定。比較的新しい七福神めぐりです。
「雑司が谷七福神の会」のサイトを見ると「男神四柱と女神三柱から成り、現代社会を象徴する独創的な七福神です」とあります。七福神の中で女の神様は「弁財天」のみが一般的。雑司が谷七福神めぐりは、「寿老人」のかわりに「吉祥天」、福禄寿もかわいらしい「華の福禄壽」と女の神様がもう2体あるのが特徴です。

御開帳&ご朱印受付(期間通年
御開帳&ご朱印受付(時間)10:0016:00
御朱印色紙配布雑司が谷案内処(木曜日休み)、雑司が谷鬼子母神堂、大鳥神社(正月三が日はご容赦ください)、清立院(不在時はご容赦ください)、仙行寺
※1枚500円
七福神大黒天 鬼子母神堂
恵比寿 大鳥神社
毘沙門天 清立院
吉祥天(寿老人の代替) 清土鬼子母神堂
弁財天 観静院
布袋尊 中野ビル
福禄寿 仙行寺

※自分でスタンプを押す方式 無料

「雑司が谷七福神めぐり」へのアクセス・大鳥神社に着くまで

「雑司が谷七福神めぐり」の回る順序は自由です。最初に御朱印色紙をいただきたくためには、雑司が谷案内処、雑司が谷鬼子母神堂、大鳥神社のいずれかを目指すのがおすすめ。

「雑司が谷七福神の会」のサイトによると、雑司が谷案内処は休みの日があり、大鳥神社は「正月三が日はご容赦ください」、清立院は「不在時ご容赦ください」といただけない日もあるようです。雑司が谷案内処、雑司が谷鬼子母神堂、大鳥神社の3か所は、とても近いエリアにあるため、色紙をいただきやすいかと思います。

私が訪問した12月末は、最初に目指した雑司が谷案内処が年末の休業期間でした。大鳥神社で御朱印色紙をいただきました。

雑司が谷案内処、雑司が谷鬼子母神堂、大鳥神社は、都電荒川線「鬼子母神前」または東京メトロ副都心線「雑司が谷」が最寄り駅です。

●雑司が谷案内処:都電荒川線「鬼子母神前」・東京メトロ副都心線「雑司が谷」より徒歩2分
●大鳥神社:都電荒川線「鬼子母神前」・東京メトロ副都心線「雑司が谷」より徒歩2分
●雑司が谷鬼子母神堂:都電荒川線「鬼子母神前」・東京メトロ副都心線「雑司が谷」より徒歩5分

私が訪問した12月末は、雑司が谷案内処が年末の休業期間でした。急遽、大鳥神社に回って、無事に御朱印色紙をいただくことができました。大鳥神社までのアクセスを、写真でご紹介します

12月30日14時30分に都電荒川線「鬼子母神前」に着きました。もっと早く着くはずが、まさかの都電乗り間違えなどがあり・・冬の日ざしは、すでに夕方っぽい。

「鬼子母神前」を降りて1分ほどで、鬼子母神の参道まできました。歩行者専用の風情のある参道。ケヤキ並木が有名です。雑司が谷自体が、自然・文化を継承した町づくりで日本ユネスコ協会「未来遺産」に登録されています。右側に「雑司が谷七福神」の赤いのぼりが立っていました。

参道でうしろを振り向くと、ケヤキ並木がきれいでした。
参道にある「雑司が谷案内処」で色紙を購入しようと思ってきたのですが、年末は休業。(年始はオープンするみたいです)急遽、大鳥神社を目指しました。

鬼子母神の参道を、つきあたりで右折しました。

あっという間に大鳥神社が見えてきました。
※大鳥神社は、都電荒川線沿いにあります。最初から大鳥神社を目指す場合は、都電荒川線「鬼子母神前」から徒歩2分ほどで到着します。

雑司が谷七福神めぐり体験記

ここからは、私が撮った写真で雑司が谷七福神めぐりの体験をお伝えしていきます

大鳥神社 恵比寿神 色紙とマップをいただく!

大鳥神社には、年越しの祓(としこしのはらえ) の茅の輪が設けられていました。
大鳥神社は、「おとりさま」と呼ばれ、雑司が谷の氏神様として地元で親しまれています。江戸時代から続く酉の市は、大変にぎわいます。

境内には、JA東京グループが立てた「雑司が谷なす」の看板もあります。この地域は江戸への野菜供給基地として、野菜を生産していました。特にナスは味がよいと評判で、江戸時代後半から大正時代の中頃までもてはやされていたそうです。

私は、本殿にお参りをして、社務所で色紙を購入しました。

恵比寿神がいらっしゃいました。鯛を持ち、釣竿を担いで、巾着袋の上に乗っています。そういえば、本殿の賽銭箱も宝袋形でした。
左側には、スタンプを押す台が設けられています。スタンプの上には、恵比寿様のことが書かれた看板が。鯛を持った姿は、「釣して網せず。暴利をむさぼらない」と書かれていました。商売繁盛と芸能上達の神様です。まずは、一つ目のスタンプを押します。きれいに押せました!

鬼子母神堂 大黒天

ケヤキ並木の参道まで戻って、今度は突当りを左折。あっという間に鬼子母神堂に着きました。大鳥神社からは200mほどです。
鬼子母神堂は、江戸時代から、安産・子育ての神様として信仰を集めてきました。10月に行われるお会式は有名です。本殿は、1664年設営です。


本殿にお参りしました。

このイチョウは樹齢700年。「子授けイチョウ」と呼ばれています。イチョウの木を取り巻くように「武芳稲荷大明神」の赤い鳥居が並びます。

イチョウの木の近くには、駄菓子屋さんがありました。
江戸時代から続く『上川口屋』は1781年創業です。加賀藩前田家御用達の飴屋が前身で、なんと13代目だそうです。何かお買い物をと思いましたが、店主さんとお話するお客さんが絶えず、また今度と思いました。建物はレトロですが、店先には色あざやかな駄菓子がずらりと、魅力的でした。

鬼子母神堂の大黒天は、この建物の中に。

扉を開けると、不思議な光景が。
もちろん大黒天は中にいらして、スタンプ台があるのですが。この建物「大黒堂」は、「おせんだんご」という団子屋さんでもありました。中には、和菓子を陳列するらしい台や、店内で食べるテーブルもあり。
静かに扉をあけて、お参りし、スタンプを押しました。

「おせん団子」の営業日は「戌の日と、鬼子母神堂と近くの法明寺の祭日(8がつく日)」とありました。来てみたい!

鬼子母神堂~観静院

鬼子母神堂から観静院に向かいます。ここからは、歩いたことのない道なのでワクワク。鬼子母神堂を左に見ながら、坂道を下ります。道路が普通の舗装でなくてタイルを敷き詰めたような?参道だからでしょうか、とても良い雰囲気です。

「威光山」と書かれた碑が建っている道へ。威光山・本明寺に向かう道です。

威光山・本明寺の参道に入ります。七福神ののぼりが見えて、そこが観静院でした。鬼子母神堂からは200m。とても近いのです。

観静院 弁財天

参道に入ってすぐ、右手に七福神ののぼりが出ているのが「観静院」。しっとりと静かな寺院です。
元禄年間に創立されたお寺で、かつては梅林があったといいます。

弁財天は、こんな風に、琵琶を持って石の椅子にすわっていました。とても素敵。
御朱印のスタンプは、別のテーブルにきれいに設置されていたのですが、うまく押せず!真ん中にインクが付きませんでした。残念。

観静院~仙行寺

威光山・本明寺の参道を突当りまで進みます。
西暦810年に真言宗の旧跡で威光寺として開創。日蓮宗に改宗し、将軍家とのつながりが深かったようです。鬼子母神堂の本院であり、参道は桜の名所として知られます。

本明寺を右に見ながら進みます。ここも雰囲気のある道。

なぜか、道の真ん中に石が。

右側に現れた「威光稲荷」。気になるけれど先を急ぎます。

東(あずま)通りに出ました。もう池袋駅が近いですね。

さらに直進します。先ほどまでとは違って、町の中を歩きます。目の前にはサンシャイン60の姿が。

シアターグリーン通りに出ました。大きく写っている建物は、お寺です。この通り、こういうモダンなお寺が多く見られます。写真の左に映っている緑があふれているビルに観静院がありました。観静院から仙行寺までは、400mほどです。

仙行寺(せんぎょうじ) 華の福禄寿

仙行寺は、花と緑が美しいお寺でした。入り口付近では、値札のついている観葉植物もありました。

仙行寺に入っていくと、華の福禄寿がいらっしゃいました。本当に小さくてかわいらしい。長い顔で白いひげがトレードマークの一般の福禄寿とちがうんですね。

同じフロアには、駄菓子のお店があったり、池袋大仏もいらっしゃいました。仙行寺は、見どころ満載の素敵なお寺でした。

中野ビル 布袋尊

次はすぐ近くにある中野ビルへ。布袋尊がある「中野ビル」ってどんななんんでしょう?

先を急いでいたのに、「タカノ」で足止め。イートインもできるけれど、先を急ぐのであんみつのパンを買いました。

揚げパンの中に、あんこと求肥。美味しい。このあとの散歩の途中で、ちょこちょこといただきました。元気出ました。
このあたり、他にもベーカリーや和菓子の店が多くて、もっと時間を取ってきたいところでした。

東通りに戻ってきました。中野ビルの前に、七福神ののぼりが。仙行寺から中野ビルまでは200mほどです。

布袋尊がいらっしゃいました。千客万来と金運隆盛の神様です。にぎやかな場所に大切に置かれていていいですね。金運お願いしました。

中野ビル~清立院

次の清立院までは、今回のコースで最も長く歩くところです。1kmほど歩いていきます。

大鳥神社までは、行きと同じ道を歩いていきます。本明寺横の道は、帰りも美しい。

鬼子母神堂近くには、東京音楽大学があります。多角形の特徴的な建物です。
ここからは、弦巻通りを歩いていきます。

大鳥神社を通り過ぎて、都電荒川線の線路を渡ります。

弦巻通りに少しずつ商店が見えてきました。かつては、弦巻通りとくっついたり離れたりしながら弦巻川が流れていましたが、はるか昔に暗渠になっています。雑司が谷の、道のくねくねした所や、この先の道のアップダウンの多さは、弦巻川の影響でしょう。

弦巻通りを左折して、雑司ヶ谷霊園の方へ。雑司ヶ谷霊園は、夏目漱石、永井荷風、竹久夢二など文人のお墓が多いそうです。

雑司ヶ谷霊園を左手に見ながら歩いていきます。道は上り坂に。古い塀があって、美しい道です。

清立院(せいりゅういん) 毘沙門天

清立院の前に来ました。七福神の看板は石段の下に。

新しい建物の中に毘沙門天がいらっしゃいました。2体なのですね。木彫りの毘沙門天像は、豊島区指定文化財です。扉をあけてお参りして、外で色紙にスタンプを押しました。

視界が開けていい景色。だいぶ夕方です。
清立院は日蓮宗のお寺。皮膚病や雨ごいの祈願寺として親しまれているそうです。

清立院~清土鬼子母神

最後の吉祥天・清土鬼子母神(せいどきしもじん)に向かいます。清立院からは700mほどです。

路地とか坂道が多くて、散歩に楽しい場所ですが、先を急ぐのでスマホの地図を眺めながら歩きます。

緑の窓枠が素敵なのは「雑司が谷旧宣教師館」。明治から昭和にかけて雑司が谷で過ごした、アメリカ人宣教師マッケーレブ邸で、一般公開しています。

くねくねした道を歩いていくと、七福神ののぼりが見えてきました。後ろの建物は日本女子大の昔の寮。

さらに歩くと、細い道の先に七福神ののぼりが。

水が出ている釜?不思議な光景です。

清土鬼子母神 吉祥天

清土鬼子母神に着きました。

しかし、門は閉まり、ポールが置かれています。
時刻は16時20分。改めて調べると、七福神めぐりの受付は16時まで。だいぶキョロキョロしたし、タカノでパンも買ったし、仕方ない。また出直すことにしました。

裏の門から、吉祥天を横から撮影。また来ます!

雑司が谷の鬼子母神像は、この地から出土。「清土出土所」の名があります。

雑司が谷七福神めぐり まとめ

「雑司が谷七福神めぐり」に行ってきました。
雑司が谷は年間通してご朱印がいただける貴重な七福神めぐりのコースです。

池袋のすぐ近くとは思えないほど、静かで風情のある雑司が谷。御朱印は自分でスタンプを押すので、待ち時間もありません。訪問した寺社の立地もいろいろでした。
緑あふれるビルの中にある仙行寺や、清立院からの夕景など、印象的な景色を見ることができました。

スタート時間が遅かったので、7ヶ所目でタイムオーバー。受付時間を確認して、早い時間からスタートすることをお勧めします。

清土鬼子母神 吉祥天のスタンプをいただきに、再訪したいと思っています。

バラエティーに富んだコースをめぐれる「雑司が谷七福神めぐり」おすすめです!

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